あんちぇいん

気弱なおっさんがネットの匿名性を良いことに、言いたいことを言い書きたいことを書く そんなブログだったよね

雀のお宿

舌切り雀と言うお話がありまして。
簡単に言うと、あるところにおじいさんとおばあさんがいて。
おじいさんが雀を家に連れてきて可愛がって世話をしていた。
しかしある日おばあさんの作っていた洗濯糊を食べてしまい、舌を切られて逃げてしまう。

雀を探しに言ったおじいさんは雀のお宿に招待され、飲めや歌えやの大宴会。
帰り際に大きいつづらと小さいつづらを選ぶよういわれ小さいつづらをもらって帰ったら中には小判がいっぱい。

それを聞いたおばあさんは雀のお宿を訪れる。
で、帰り際に大きいつづらと小さいつづらを選ぶように言われ、大きいつづらをもらって帰る。
で、それを途中であけたらお化けがいっぱい出てくる。

という話です。
謙虚は美徳というのがこのお話に含まれている教訓です。
でも、私は最近思うのです。
そんなに大きなつづらを選んだことが悪かったんだろうかと。
お土産を渡す側の雀にとっては、別に大きなつづらを持っていかれることよりも、舌を切られたことのほうが許しがたいことのはずです。
おばあさんの前に出された大小二つのつづら。その小さいほうには本当に小判が入っていたのでしょうか?
 
また、逆に考えると、おじいさんの前に出された大小二つのつづらの大きなほうには、やはり化け物が入っていたのでしょうか?

実は、おばあさんは雀の舌を切った時点で復讐の対象として決まっていて、どちらのつづらにも化け物が入っていたのではないでしょうか。
穿った見方をすれば、おじいさんに小判を持たせたことすら、その後おばあさんを呼び寄せるための布石だったのではないか。
そうとすら思えてきます。
 
おばあさんのあの結末は、大きなつづらを選んだという欲張りさによるものではなく、舌を切り落とした相手の家にのこのこ遊びに言って土産まで受け取ってしまうその危機感の無さが招いたことであり、大小二つのものがあった場合に大きなほうを選ぶのは決して悪いことではない。
私は最近そう思うようになりつつあります。

まぁ、そんなこんなでUniversal。大容量バッテリでしばらく運用してみます。←前置き長いよ