インソムニア - あんちぇいん

見ました。

髪を洗われ、爪を切られた少女の死体。
白夜の続く、日の暮れない町でおきた奇妙な殺人事件の応援として送り込まれた2名の刑事。
日の沈まない町で憔悴していく刑事に降りかかる更なる事件。

という感じの映画なのですが、なんというか、地味。
あっと驚く謎とか、巧妙なトリックとか、そういったものとは無縁ですが、人が一人憔悴しきっていく様をリアルに描いている映画だと思います。

ただ、ロビン・ウィリアムズの犯人は正直物足りない。あれじゃぁただの気の弱いおっさんじゃんって感じ。もっと不気味でサイコな感じにして欲しかったです。
ああいう人のよさそうなおっさんの行動の端々からサイコな香りが漂ってきたらすごく恐いと思うんだけどね。

あと、なんかラストが妙に説教臭くていやらしい感じ。

つーか、サイコスリラーとか異常な殺人とか散々煽っているけど全然そんな事ないしなぁ。そういう下手な宣伝文句で違う期待を持った客が集まって、たたかれまくる映画じゃないかと思ったり。