あんちぇいん

気弱なおっさんがネットの匿名性を良いことに、言いたいことを言い書きたいことを書く そんなブログだったよね

手元の旧ポケピについて適当に語ってみる その1「東芝GENIOe」

どうしてこれが第一回目なのか、というと手の届くところにあったからなのですが非常に革新的な一台だったからです。
当時シングルスロット全盛期だったPocketPCにおいて、革新的なデュアルスロット。(日本初)
透過液晶にそこそこの本体サイズでさらに話題のStrongARM搭載、センター方向キーの左右に2つずつアプリボタンという当時のいわゆる「勝ち組要素全部入り優等生機種」の第一段でした。
当時はSDのシングルスロットの機種や、CFのTYPE1搭載機種、SDシングル搭載だけどCF使おうと思ったらでかくなる機種など「あちらを立てればこちらが立たず」という状況だったのですが、そこに初のデュアルスロットマシン登場ということで、一人勝ちが予想されました。しかし周囲の反応はイマイチというか何というか・・・
OSが初代PocketPCの後期に投入された機種だったのですが、チューニング不足で動作がもっさり、液晶のタップ感度が悪くて取りこぼし頻発と結構「あちゃー」な出来でした。
しかし、当時はCF型AirH"が出始めの頃で、エアエジ挿しっぱ運用が出来る機種として非常に愛用していた覚えがあります。
OSをPocketPC2002にアップグレードしてからはチューニング不足も幾分解消され、モッサリ感もマシになった上液晶タップの取りこぼしも劇的に改善されたのですが、今度はPPC2002のOSの詰めの甘さが目立ってトホホ・・・という「ハードはまぁいいのだけどソフトに泣かされたマシン」という印象があります。
あ、あと外見がおっさんくさいのもあんまり売れなかった一因かも。

当時交換可能なサイドバーにドリルで穴を開け、ザウルスEシリーズの液晶保護用プラスチックカバーをはめ込んで使う、というのを紹介したら大うけした記憶があります。

このマシンの登場で、デュアルスロットというポケピの一つのスタンダードが生まれた、という功の部分と、そのせいでしばらく個性のないつまらない機種が多く生まれたという罪の部分を併せ持つ機種だと思います。

まぁ、画面が暗いとか、バッテリが持たないとか、欠点も色々あったのですが、当時としては良くできたマシンだと思います。