あんちぇいん

気弱なおっさんがネットの匿名性を良いことに、言いたいことを言い書きたいことを書く そんなブログだったよね

デスメタルについて

たまに拝見させていただいている10-0-0.netさんでデスメタルについて話題が出ていたのでパン屋→鉄屋の道をたどっていた者として少し(w

http://10-0-0.net/mt/archives/2006/04/post_317.html

デスメタルの音楽性の特徴としては、高速なバックにいわゆる「デス声」が乗るというやつで、この「デス声」にはドスの効いた低音とヒステリックな高音の2種類があるようです。(厳密にはもっといっぱいありますが)

スラッシュメタルあたりから派生した音楽で「悪魔崇拝」的な雰囲気を受け継ぎつつ、「死」を重要なモチーフとして歌詞に多く取り入れています。
当初はより過激に、攻撃的にといった感じに生み出された音楽だったので、昔のデスメタルはとにかく速いテンポ、ドコドコドコドコといったドラムの連打(ブラストビートなどといいます)にデス声が乗るといった、音楽性皆無な過激さの末端といったような音楽で、スラッシュメタルあたりの刺激に満足できなくなったような人が聴くようなごくごくマニアックな音楽だったのですが、やがてセンテンスド、インフレイムスといったメロディアスなバックの演奏にデス声が乗るという「メロディックデスメタル」いわゆる「メロデス」という音楽が台頭し始め、メタル界隈でもある程度市民権を得るようになりました。
個人的にはメロデスの最高傑作(といっても私の知識は20世紀あたりでとまっているのですが)はチルドレン・オブ・ボドムの「ヘイトブリーダー」に入っている「チルドレン・オブ・ボドム」という曲です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000JAQ9/qid=1144305908/sr=8-4/ref=sr_8_xs_ap_i4_xgl15/503-1180141-6103131
美麗なギターとキーボードの掛け合いに思わず鳥肌が立ちます。
 
ちなみにデスメタルとよく一緒にされるブラックメタルは元々反キリスト教だとかそういったサタニックな部分を本当に信奉している人たちの音楽です。スタイル的にはデスメタルとよく似た音楽形態ですが、昔のブラックメタルの方々は教会に放火したり墓を暴いたりという事を実際にやっていました。

デスもブラックも元々スラッシュメタルあたりから派生した音楽で、スラッシュメタル自身が悪魔崇拝的な雰囲気をモチーフとしていた音楽だったわけですが、その頃はあくまで「モチーフ」に過ぎず「骸骨とか羊の頭とかそれっぽいの格好良いじゃん」的に曲に取り入れているのが多かったようです。(メタル界隈にはこういう「なんちゃって悪魔主義」というのが昔から多くて、なんちゃっての元祖といえばブラックサバスのオジーオズボーンなんかが有名ですね)

で、それを本当に実践して信奉してしまっている人たちがブラックメタル、あくまでモチーフとして捕らえつつ、音楽性だけ過激になったのがデスメタルという感じになるんでしょうかねぇ。この辺のジャンルについては「言ったもん勝ち」的なところがあるので「こうだ」という明確な区別はありません。
エアロスミスはメタルかハードロックか?というような議論と同じようなもんです。(個人的にはハードロックだと思うけど)

ちなみにブラックメタルで有名どころといえばクレイドル・オブ・フィルスあたりじゃないかと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000GAJ0/qid=1144305827/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl15/503-1180141-6103131

どちらのジャンルも過激さを求めて一旦排除した音楽性を、再度取り込むことである程度の市民権を得ています。
個人的にはメロデス醜美の対比が魅力の一つだと思っています。