あんちぇいん

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WM5端末の日本語化について覚書

外国語版のWM端末の日本語化について、必要になってくるのは日本語版のフォントと日本語対応のWince.nls、あと日本語入力を入力するための仕組み(IME)です。

日本語フォントは、日本語を表示するのに必要です。

例えばメモ帳やファイル名の表示など、日本語を含む文字を表示するためにはフォントが必要です。また、WMのOSがフォントを使う場合、レジストリでどのフォントを使うのか指定してやる必要があります。
指定してやらないと日本語版のアプリケーションのメッセージなどが□で表示されます。(俗に言う豆腐というやつです)

 

日本語対応のWince.nlsは日本語を処理するのに必要です。

例えば日本語対応していないwince.nlsを持つ純正の英語版WM端末では、日本語を入力できるIMEからシステムに日本語を渡されても、それを日本語として扱えない。具体的な例を出すと、メモ帳にAtokから日本語を入力しても、メモ帳(というかOS)が日本語を扱えないため、その文字がメモ帳上では文字化けとして表示されてしまいます。

つまり、日本語対応のwince.nlsを利用しないとOSが日本語を日本語として扱えない、ということです。(フォントとその設定だけ用意した場合は、表示はできるけど格納は出来ないという事ですね)

PocketPC2003SEまではこのWince.nlsを日本語対応のもので上書きすれば、置き換えが可能だったのですがWM5からは上書きが不可能だったり、上書きしてもそれだけでは読んでくれなかったりと、おかしな制限が付いています。
そのため必要になってくるのがusemynls.exeだったり、wxesetup.exeだったりします。
このアプリケーションは、OSを騙して本来のwince.nlsを迂回して準備したほうを読みに行かせる、といった動作をします。

日本語IMEは日本語を入力するのに必要です

日本語対応したIME、これがないと日本語を入力することはできません。
現在ではPOBoxとその派生系、AtokForPocketPCなどが主流です。
つまりWM搭載機の日本語処理の流れとしては。

日本語対応したIMEで日本語の入力→日本語対応したWince.nlsが日本語を日本語として処理したり保存したり→日本語フォントを組み込んだOSがそれらを表示

となります。