フライトプラン
飛行機の中で子供が消え、周りにいくら訴えても「子供なんか最初からいない」と言われる。必死で子供を探す母親に当初は皆同情的だったが、母親は「偶然」その機の設計に携わっていた事もあり、普通は探さないような込み入った場所まで探し始め、そこまで必死で探さない搭乗員に苛立ちを覚え、少々ヒステリー気味に苦情を言い散らす。その頃から周囲の目が少々「厄介者」を見るものに変わり始め、やがてその母がしばらく前に旦那を無くし、精神的にも不安定な状態であると周囲に知れるとともに周囲の目が疑いのものに変わり、母親自身も「子供が確かにいた」という確信が揺らいでいく。
というような映画です。
以下ネタバレ交じりの感想
第一の感想としては「いや〜宇宙人でてこ無くてよかった!!」でした。
前にそれでひどい目にあってるので。
まぁ、このお話の最大のキモである「なぜ誰も子供のことを覚えていないのか」という事のトリックは「誰も気が付かなかったから」というお粗末な物だったし、最初から「調べさせろ」と言って危険を理由に拒まれていた場所に子供がいたしで、練りこみ不足な感は否めないです。
というか、犯人2名だけ突出して目付きおかしすぎ(汗 二人そろって創○学会員みたいな目つきしてたらすぐに「こいつが怪しい」とばれるって(w
しかし、犯人のあの計画はちょっとお粗末すぎ。誰も子供の存在を知らない理由が「子供に誰も気付かなかったから」というのはあまりに楽観的過ぎる計画だと思います。じゃぁ、誰か気付いていたらどうするつもりだったんでしょう??
誰か一人でも「子供は確かにいた」と証言したら、母親が要求していた「危険な場所」
にまで探索が入り、即効でばれていたように思います。
それに搭乗員とグルなんだったら棺を使わなくても爆弾持ち込めるんじゃないのかと思ったりも。
また、棺がひとつしかないのはなぜか、というのは「子供はすでに死んでいます」といわれた時にすぐに思いつく疑問ですよね。死体が二つあったら当然一緒に運ぶはずです。後から子供だけクール宅急便で、なんてこともありえませんし。
で、そんな大事なことを捜査員が「どうでもいい」と言った時点でこいつ怪しいと気付くんじゃないの?普通は。精神状態が普通じゃないのよ、といわれたらそれまでですが(w
でも、そういう状況になったら普通は次に機長を呼んで、他のスチュワーデスも呼んで、一人でも同意してくれる人を見つけようとするものだと思いますが、なぜか母親はおとなしくつかまってるんですよね。そのへんが不自然です。
それでもまぁ、宇宙人が出てくるよりはなんぼかマシですが。
そういえば、この機の機長、誰かに似てると思っていたのですが、オリバーカーンにそっくりです。