あんちぇいん

気弱なおっさんがネットの匿名性を良いことに、言いたいことを言い書きたいことを書く そんなブログだったよね

PocketPCの轍を踏まないようにこれだけは気をつけて

最近の日本の映画のCMにはほとほと失望しています。
特におすぎの映画CMをみてからその映画を見に行くとほとんどの場合は失望します。
何故だろう、と考えてみるとおすぎはやたらと映画をべた褒めするのですが、まぁそれはCMというものの性格上仕方ないのですが、問題は誉めている部分のピントがずれているという点。
下手すると嘘を言っていることになりかねないようなピンとのずれた誉め方をしています。
アザーズを怖い怖いと言ってみたり戦場のピアニストを感動する感動すると言ってみたり、酷いものです。
怖い映画を期待してアザーズを見た人は失望するに決まっていますし、感動を求めて戦場のピアニストを見に行った人は淡々と人が殺されつづけるあの映画を見て肩透かしを食らうことでしょう。
アザーズには確かに怖い部分もありますし、戦場のピアニストにも確かに感動する場面はあります。

しかし、それがその映画の本質ではない、という点をおすぎは見誤っています。

PocketPCが発売されたときに、様々な書籍で「EXCELが編集できる」「WORDが使える」「WindowsPCとの連携に最適」といううたい文句が乱れ飛び「小さなパソコン」といった認識がなされていました。
で、初心者はすっかり騙されて「小さなウィンドウズ端末」を期待して購入し、多くの人は「こんなことも出来ないのか」と失望して離れていきました。
そして日本では長い年月をかけてPDAはどんどん衰退していきました。

この原因の多くは「ピントを外して賞賛し、出来もしないことをさも出来るかのように誤解させて売ってしまった」事によって「反動としてユーザー離れを引き起こした」事にあると思います。
今回はそういった失敗はせず、出来ることと出来ないことをきっちりと分けて、ここまでは出来る、ここからは出来ない、といった形であくまで「電話からPCの資料にアクセスできる」というアプローチで売ってもらいたいなぁと思います。

メーカーさんお願いします。
大変だとは思いますが、各メディアに正しい情報を伝えてください。
 
「んーちっちゃいパソコンみたいなもんですよ、あははは」
 
とかいうのだけは勘弁してくださいホント。