あんちぇいん

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F10使用感まとめ

とりあえずオートとISO固定で使いまくった今日までの使用感をまとめてみます。

その1:このカメラのウリ

まず最初に、これまで撮れないと諦めていた暗所での撮影がかなり楽になりました。
私の良く行く居酒屋は間接照明で落ち着いた雰囲気のお店が多いので、そういう場で使えるコンパクトデジカメが欲しかったわけですが。F10だとあまりノイズもなく、暗所での撮影が行え重宝しますね。
F10で撮ったホタルイカの沖漬け

FZ3で撮ったホタルイカの沖漬け

通常、デジカメの暗所撮影といえば取り入れる光の量を増やす(ISO感度を上げる)かシャッターを長く開けるかストロボをたくかのどれかになると思うのですが、これまでのコンパクトデジカメの場合はISO感度を上げるとノイズが乗り、シャッターを長く開けるとぶれ、ストロボをたくと不自然な絵になるなどの問題がありました。
F10の暗所撮影のアプローチはこのうちのISO感度のアップに耐えうるカメラを作るというもので、これまでのISO50〜80で常用レベル、ISO200がギリギリ実用範囲だったコンパクトデジカメで、一気にISO200が常用レベル、ISO800を実用範囲に入れてきたという、いわゆる高感度デジカメです。
ISO感度を上げると何が良いのかというと、一般にISO感度を倍にするとシャッタースピードを半分に出来るといわれています。例えばISO100の状態でシャッタースピード1/100で綺麗に写真が撮れていた場合、ISOを200にあげればシャッタースピードを1/200で撮ることが出来るという事、らしいです(w
つまりISOを感度を高くして、シャッタースピードを稼ぐことで手ブレしにくくする、というのがこのF10のアプローチだといえます。手ブレの原因が主にシャッタースピードの低下により、シャッターが開いている間に被写体の位置がずれる事にある、と考えれば、速くシャッターを切れれば手ブレしにくくなるのは当然と言えば当然なわけです。

ISO100で撮影

ISO400で撮影

シャッタースピード変わらず(汗
その代わりぐっと明るい写真になっています。


よく比較されるパナソニックの手ブレ補正機能は、暗所で遅くなるシャッタースピードはそのままで、カメラ側で撮る側の動きをある程度吸収し、手ブレを補正するというものです。この機能も手ブレの補正には非常に役立ちます。
といっても、例のCMみたいに浜崎さんをガクガクシェイクしながら撮影したら、いくらなんでもぶれると思うのですけどね(w


「ぶれ」といわれる現象には一般的に2つの原因があります。
ひとつは手ブレ、もうひとつは被写体ぶれです。
手ブレというのは撮る側の動きによってカメラが動き、それによって写真がぶれることですが、被写体ぶれというのは逆に被写体の動きによって写真がぶれることです。

手ブレの見本写真
いくらISO800でも夜の8時に片手持ちで街路灯のあかりだけを頼りに撮影したらぶれますね(w

雨天、黒猫、3倍ズームで片手撮りという悪条件にて

被写体ブレの見本写真
被写体ブレ、というよりは狙った効果なわけですが、被写体の動きによって写真がぶれている見本です。

パナソニックの手ブレ補正機能は、手ぶれには効果がありますが、被写体ぶれには効果がありません。つまり、室内で遊ぶ子供を撮影する、という用途にはあまり向かないかもしれないです。
逆に高感度というアプローチであれば、どちらのぶれに対しても、そこそこの効果を発揮すると思われます。

また、高感度のもうひとつの恩恵としては、今までコンパクトデジカメでは撮れなかった物が撮れるようになってきた、という点が挙げられます。(といっても霊や念ではありません)

こんな感じで、ISO200だと真っ暗で何がなんだかわからなかった写真が、ISO800だとマンションを撮影しているとはっきりわかります。


こちらは街灯のみで林の中の木を撮影。
どれだけISOの違いで写り具合が異なるか試してみました(w
ISO200

ISO400

ISO800

ISO600

暗くなってからの町並みを撮影するというのも、なかなか面白いものです。