あんちぇいん

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海外携帯メーカーが話す「日本市場の難しさ」──Samsung電子に聞く、OMNIAの「日本発売と日本戦略」

よく見ると山根さんの記事ですねw

ITmedia では、日本向けのOMNIAは海外版と同様の「Windows Mobile搭載スマートフォン」になるのでしょうか。あるいは韓国のHapticのような御社の独自OSを搭載したいわゆる「ハイエンドケータイ」になるのでしょうか。

オウ氏 日本でのOMNIA発売が正式に決まったわけではないので、そもそもどちらだ、という回答はできないのが実情です(笑)

 仮に、発売するとしましょう。そうなると、日本のユーザーが何を求めているか、どのような使い方をするのかなど、ユーザーニーズに見合った製品にしないと魅力は決して伝わりません。海外市場向けのOMNIAは、マルチメディア用途とともにビジネスユーザーを主なターゲットとしているため、Windows MobileをOSに採用したスマートフォンとして製品化した経緯があります。

 一方、日本では(プッシュ配信式の)メール機能が重要な機能の1つと考えています。独自仕様の絵文字への対応も必要で、さらにコミュニケーションツールや情報検索用途として、通信キャリアのサービスに完全対応することも必須でしょう。さらにはワンセグ機能の搭載やVGAクラス以上の高解像度ディスプレイも求められます。

 というわけで日本市場向けの製品となると、これらの機能をしっかり搭載できる最適なOSを選択することになるでしょう。

個人的には今のままではWindowsMobileでは日本の携帯ユーザーの求める機能をしっかり搭載したスマートフォンというのは難しいと思います。
とりあえず日本の携帯ユーザーにアピールしようと思ったら、ケータイコンテンツ、お財布、絵文字、メール機能あたりの充実が必須なわけですが、今の状態ではそれは難しいです。

そこまできっちりとカスタマイズしようとすると、現状では独自OSという選択肢が濃厚な気がしています。

言ってしまえば日本の携帯電話はある意味すでにスマートフォンで、しかもそれは周囲のインフラも巻き込んでカッチリ出来上がってしまっている物なわけで。日本はいわゆる本当の「ケータイ社会」なわけです。
ケータイがあればそれなりに便利なサービスが受けられる。
海外でWindowsMobileやNOKIAなんかのスマートフォンがそれなりに受け入れられて、重宝がられているのは、やっぱり海外はそこまで通常の携帯電話向けのサービスが社会のインフラのひとつとしてカッチリ作りこまれているわけではないから、ではないかと思います。
だからこそスマートフォン=高機能な電話というポジションを持つことが出来た。

しかし、日本の場合はすでに携帯電話はサービスに合わせたつくり込みがされていて、それなりに高度なサービスが受けれる現状にある。
そこに海外の端末をポンと持ってきてローカライズだけして使ってください、では出来上がるのは「ケータイで出来ることが出来ないケータイ。パソコンで出来ることが多少は出来るケータイ」というだけで、一般のユーザーからは見向きも去れないのは当たり前なんですよね。

で、そういうものを喜んで使うのは主にケータイコンテンツは不要だと割り切っているユーザー(私もその一人ですが)で、やはりそういうユーザーから出るのは「ケータイコンテンツなんかに対応する必要は無い、絵文字もお財布もいらない」という意見が大半だったりするわけです。

なので今のままの方向に物作りを進めていても、行き着く先はヲタクを喜ばせるスマートフォン作りにしかならないんじゃないかと思います。
それでいいならそれでいいんですが(私はそれでいいのですが)、各キャリアがもう少し商売になる程度にはスマートフォンを売りたいと思っているのであれば、WindowsMobileも日本の携帯電話のサービスを利用できる方向に、ちゃんとした受け皿を作る必要があるように思います。

まぁ、それはあくまで一般に売りたいのであればという話で、私の望む方向とはまた違うわけですがw